研究室紹介 (学部生向け)

はじめに

本ページでは,特に学部生向けに生野研究室(以下「生野研」と言う.)をご紹介致します.
初めに要点を示した後に,それぞれ掘り下げていきます.

要点

  • 創成課題ではプログラミングと論文の書き方について学びつつ,就活準備を行う
  • 1人1席1PC
  • 生野研の計算サーバーや外部のスパコンが利用可能
  • 学生は自由に研究テーマを決められる(但し,プログラムの作成が必須)
  • 教授の研究分野は,物理シミュレーションとその実現に必要な技術全般
  • 研究を頑張っている学生は,学部生の頃から学会参加も可能

研究分野と環境については,専用のページを用意致しておりますので,宜しければ併せてそちらもご覧になって下さい.

創成課題

創成課題は3年生の後期に行われる講義です.4年生から始まる正式な研究活動に備え,プログラミングと論文の書き方について学びます.また就活に備え,面接練習なども行います.

プログラミング講座

生野研の卒業研究では,C/C++かPythonでプログラミングを行うことが多いです.(プログラミングはあくまでも手段ですので,研究課題を解決できれば言語は問いません.)それに備えるため,座学 + 実習の形でどちらかの言語のプログラミング講座を行います.講座でC/C++とPythonのどちらを採用するかは,その時の学生と社会の需要によって変わります.

ここ数年は(2019年基準),人工知能の流行を受けてPythonを採用をしています.学生が興味を示すテーマが人工知能関連であることが多いことと,「Python書けます」,「人工知能の勉強をしています」などと言うと,興味を示す会社が多いことが主な要因です.

ただし創成課題で取り上げられなかった言語については,任意参加の勉強会を別途開催致します.どちらの言語でも前提知識を要求せず基礎から学びますが,進みは大学のプログラミングの講義より速くなり,一部応用的な内容も取り扱います.

論文の書き方講座

卒業研究ではただ何かしらの問題を解決するプログラムを作成するだけではなく,研究内容を論文としてまとめる必要があります.論文を書き始める上で多くの人にとっては課題が2つあり,創成課題ではその解決を目指します.

1つ目の課題は,論文における正しい言葉遣いや文章の構成についてです.1文1文をしっかりと精査しながら文章を書く機会は,日常にはほとんどありません.そのため,そもそも日本語の文章として正しくない表現をしてしまうことがある上に,論文には独特のよく使われる表現などもあります.また論文では長文を書くことになりますが,論文において求められる情報の全てを読み手に分かりやすいような構成の文章として組み立てる必要もあります.創成課題ではそういった一般的な文章の書き方,特に論文において気を付けるべきことなどを学んでいきます.

2つ目の課題は,TeXによる文書の作成についてです.生野研では,論文の執筆にTeXを用いることが必須です.TeXではただ文章を書くだけでなく,文書のレイアウトや式,図,表に関して専用の特別な記述をする必要があります.講義で学んだことがある学生もいるかと思いますが,多くの人はその書き方を忘れてしまっています.そのため創成課題では,実際に論文のような構成の文書を作成しながらTeXの扱い方を学んでいきます.

就活に備える

一般に就活は,経団連が主導する就職協定に基づいて3月1日に解禁されるとされています.しかし実際には就活解禁前の説明会などから就活は始まっており,特に3年生の夏や秋のインターンではそのまま内定を貰う学生も一定数います.創成課題を終える頃には就活解禁,そうでなくとも実際は就活が始まっているという状況であるため,講義では就活に備えた内容も取り扱います.具体的には学校全体でも行なっている面接対策や,生野研に蓄積しているノウハウに基づいて就活のアドバイスや情報の共有をし,場合によってはOBを招くこともあります.

但し創成課題全体としては,就活対策よりも卒業研究に備えることに注力していきます.研究室で可能なサポートは行いますが,就活では各々の努力の方が重要であると考えています.生野研に入るだけで就活に有利になるということはないので,しっかりと自分の目標を明確にしそれに向けて努力をしましょう.早い段階に行動を始めている人ほどスムーズに就活を終える傾向が強いため,早めに活動を始めることをおすすめします.また本学には,キャリアサポートセンターという就活をサポートしてくれる部署もありますので,その辺も活用していきましょう.

学会発表

生野教授はとても研究熱心で,大学での業務をこなしつつ今でもコンスタントに学会への参加や論文の執筆を行なっています.そういったこともあり,研究熱心な学生は学部生でも学会に参加することが可能です.その際の交通費,宿泊費,学会参加費などはもちろん研究室の予算で賄います.

大学院へ進学したい人や,将来アカデミックな仕事に就きたい人は積極的に学会などに参加することをおすすめします.早い段階から学会などの雰囲気を知っておくことができる,早い段階から実績を積み重ね始められるなど,将来のためになることが色々あります.他大学院への進学をする場合でも,こういった経験は糧となるでしょう.また実際に生野研のOBで大学で先生や研究員として頑張っている方や,よく共同研究をされる先生方もいますので,そういった方との繋がりができることもメリットと言えるでしょう.

卒業研究

流れ

基本的に卒業研究は研究テーマ決めから始まります.研究テーマは大きく分けると,過去の研究の問題点を解決するものと,完全に新規の手法を編み出すものの2種類が考えられます.

卒業要件

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